リョ桜



舌と想いを絡ませて。

溢れ出た唾液が零れて伝う。

頬を撫で上げた手を服の裾から忍ばせる。

直に素肌に触れれば、ピクリと桜乃が反応して。塞がれた唇が震える。

ブラをたくし上げて乳房を揉みしだく。

それは柔らかく手に馴染んで、次第に頂が持ち上がる。

唇を離せば桜乃の息は乱れ、既に小さな喘ぎを漏らす。


「桜乃、可愛い」


頬に一つキスをして、桜乃の服を脱がせる。

顕わになった肌には先回の痕がまだ残っており、密かな優越感に浸る。

きつく吸い付いて新しい所有印を散らせていく。白い肌には良く似合う。




桜乃の息遣いにそそられて、秘部に指を添わせれば。

もう既に濡れてショーツを湿らす。

強く擦るとヒクッと桜乃が仰け反り、その隙に取り払ってしまう。

外気に晒されたソコは、もう十分濡れそぼって。

いとも簡単にリョーマの指を飲み込んでいく。


「ふぁ…ん……は、あ……や、ぁん!」


「桜乃ってホント感度良いよね」


耳元で囁いて、膣の中にある指をクッと曲げた。

くちゅりと蠢いて愛液が零れる。

締め付け感に指を取り除けば、桜乃は切なげに吐息を漏らして。

零れんばかりに涙をためてリョーマを見上げる。

熱が篭もって熱く、痺れて欲する。


「りょーまく……」


「何」


「あの、その……」


「欲しい?」


「…………うん」


咽の奥で笑う。

本当に可愛らしい。

舌足らずに求めて。

涙目で頬を染めて。

優しく触れたいのに意地悪もしたくなる。

出来る限りの優しさで、桜乃の目元に口付けて。


「挿れるよ」


囁いて、桜乃の秘窟に滾ったモノをあてがう。

こくりと頷いたのを見届けて、ゆっくりと差し込んでいく。

熱が。

熱さが混じって融ける。

繋がった処から一つになる。

最奥まで達した所で律動を始めた。

ゆっくりと徐々に激しく。

桜乃の喘ぎも、より一層艶やかさを増し。

激情に駆られる。


「はぁん!やぁあ!!キモチ、良いよぅ」


「くっ…桜乃っ!」


「リョーマく、もう駄目ぇ」


桜乃が達すると同時に締め付けられ、リョーマも精を吐き出す。

混ざり合った愛の形に繋がったまま意識が遠のく。

荒く息を吐いて、処理もせずに桜乃を抱き締めて眠る。

桜乃もピッタリと寄り添って。触れて触れ合って。

愛し合う。





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