リョ桜(中三)



冒頭だけ書き逃げ。




梅の華は咲き桜は蕾を付け始め、中等部の卒業を間近に控えて、 学年全体がどことなく浮き足立つ。

青春学園はエスカレータ式な為、周囲の人間の変化は少ないが、 中等部から高等部へと上がる精神的な変化は大
きかった。

少しずつ大人への階段を上っていく。

期待や不安がさざめく胸の内を共有するように、ガヤガヤとクラス中が賑わっていた。

中等部での思い出、高等部での希望。

終礼が終わった後も、少しでも別れを惜しむかのように談笑が続く。

高等部へ上がる人の変化は少なくても、このクラスが終わってしまう感傷も少し混ぜて。

一人二人と疎らになり始めた頃、廊下の方から声が掛かった。


「竜崎、帰ろ」


決して大きな声ではないのだけど凛として耳に届く。

付き合い始めて、それなりの時間を一緒に過ごしてきた、越前リョーマの声。

話していた友達に一言告げて、急いで鞄を掴みリョーマの元へ駆け寄る。

迎えに来てくれたリョーマに


「ゴメンね」


と小さく謝り、振り返ってまだ話をしている友人たちへバイバイと手を振った。








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