観月×巴 そのG
ぱしゃり。
大きく浴槽の湯が揺れた。
観月が、巴を抱き寄せた音。
「あ・・・?観月、さん・・・?」
「っ・・・嫌、ですかっ!?」
声が上擦る。
一大決心しての、この行動だ。
それに、抱きしめた時の巴の、柔らかい感触・・・。
胸に当たる柔らかなふくらみは、タオル越しではない。
巴を僅かに覆っていたタオルは、抱きしめた拍子に、巴の手を離れて向こう側に流れてしまっている。
「嫌なら・・・言ってください。二度と、こんなマネはしませんから。」
抱きしめる腕に、力が篭る。
本心は、二度と離したくないから。
巴は、ほんの少し身じろぎをして、頬を赤く染めて、観月を見上げた。
困った顔をしていた。
これは振られたかと、一瞬目の前が暗くなった。
しかし、巴はゆっくり深呼吸をした後、ぽつりとつぶやく。
「・・・嫌じゃ・・・ないです・・・。」
「・・・本当に?」
巴は、恥ずかしげに、こくりと頷いた。
愛しい。
心の底から、観月はそう思った。
「・・・好きです・・・愛していますよ、巴くん。」
「観月さん・・・そ、そんなこと、言われたら恥ずかしいです・・・。」
照れて目線を逸らす巴。
可愛かった。
たまらなく。
「大好きです。巴くんは?」
「・・・すき・・・です。」
ああ、もう。
はずかしいなぁ。
そう呟く声が、浴場にこだまする。
観月の顔が、ほころぶ。
いてもたってもいられなくなってしまう。
ぱしゃ、と湯が揺れた。
巴を抱きしめる。
観月は巴の唇に、自分の唇を重ねた。
ゆっくりと、だが、深く。
「んっ・・・ふ・・・ぅ」
「っ・・・ともえっ・・・くん・・・」
何度も何度も、キスを交わす。
その間に、観月は巴のうなじを、ゆっくりとなでた。
巴の身体が震えるのがわかる。
この、何もかもを、自分のものにしたいと思った。
ゆっくりと、身体の線を指先でなぞる。
巴は、怯えているのか、それを隠すようにこちらにしがみついて来る。
「巴くん・・・今から、何をしようとしているのか、わかりますか・・・?」
この密着した状態なら、巴だって自分の太ももにあたる熱い塊が何であるかくらいはわかるはずだ。
少し腰を使って、太ももに擦りつけると、巴は恥ずかしそうに頬を赤らめた。
小さな声で、返事をする。
「っ・・・は、はい・・・。」
か細い声。
いつもの巴ではないような気がして、余計に愛しくて、ぎゅっと巴を抱きしめた。
「嫌なら、言ってください。今ここで断られたからって、きみのことを嫌いになったりはしませんから。」
本当は、止められる自信はないけれど。
それでも、彼女に嫌われるよりずっとましに思えるから。
けれど、巴は首を横に振った。
頬が羞恥で赤く染まっているのに、瞳は離さないで、と言っているように見えた。
「嫌じゃないですから・・・。観月さん・・・。嫌いになんて、なりませんからっ・・・!」
自分の身体にしがみついてくる、白く柔らかな身体を、もう二度と離さないと観月は思った。
「っ・・・はぁっ・・・みづき・・・さ・・・」
まだ発育途中の胸の頂は、桜色に染まり、しゃぶりつきたくなるほど愛らしかった。
舌で執拗に吸うと、巴が恥ずかしそうな吐息を漏らす。
それを聞くだけで、観月の体温は上がった。
もう一つの頂を、指でいじる。
耐えるように、巴が観月の頭へしがみついた。
湯が揺れて、ぱしゃりと水音が鳴るが、巴の喘ぎを耳元で聞かされては、観月に届くはずもない。
「―――っん・・・!!ぁ・・・う・・・」
「かわいい・・・巴くん・・・。」
うっとりとした表情で、巴の上半身を嘗め回す。
声と羞恥を耐えて、顔を赤くしている巴は可愛い。
普段の元気がとりえの彼女からは、想像もできないほど色っぽかった。
「っあっ・・・!?みづきさ・・・!ゆ、ゆびっ・・・!」
「ん?何ですか?指がどうかしましたか?」
「っ・・・だって・・・そこっ・・・あぁんっ!」
巴の秘所に指を当てただけで、巴は身体を硬くした。
ゆっくりと、肉芽をもみほぐす。
痛くないように。巴が気持ち良くなれるように。
「あっ・・は・・・あんんっ・・・み、づきさぁ・・・そんな・・・汚いですよ・・・ッ」
「そんなことはありません。こうしている巴くん、とてもかわいいですよ。」
優しく、耳元で囁くように言うと、巴の身体が小さく震えた。
耳が弱いのかもしれない。よく見ると、耳まで真っ赤だった。
「痛くないですか?」
「っ・・・は、はいっ・・・」
恥ずかしそうに、それでも、ぎゅっとこちらにしがみついてくる巴。
密着した肌は柔らかく、観月の理性をなくしていくのに、 巴は気がついているのだろうか。
理性をなくせば、なくすほど、観月の行為はエスカレートしていく。
指を、くぼみへと滑らせた。
そこは、湯の中ででもわかるほど、湯でないもので濡れていた。
指を、くぼみの近くでうろうろとさせる。
「っあ!やぁ・・・なんか、変なかんじするっ・・・!」
「んふっ・・・焦らされて、興奮してるんでしょうかね。初めてなのに・・・。」
一気に指を入れると、巴はすんなりと受け入れてくれた。
きゅうっと指を締め付けてきて、観月の興奮を誘う。
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